- 2013-07-01 (月) 22:17
- そわ鍼灸接骨院
こんにちは。尼崎のそわ鍼灸接骨院の中浦です。
今回はこむら返りについてお話します。
みなさんスポーツなどで走っている時や泳いでいる時に急に足がつって動けなくなった。
夜中、寝ていたら急に足が痛くなって起きたらこむら返りを起こしていた。
そんな経験はございませんか? 年齢を重ねれば重ねるほど、急なこむら返りを起こしてしまいます。
しかもそれが一回で終わることなく、気付いたら何度も繰り返してしまっている気がします。
こむら返りとはふくらはぎに起こる筋肉の痙攣のことを総じて言います。
特に腓腹筋という筋肉に多く現れ、筋肉が緊張して硬直した状態が続き強い痛みを感じ、治るまではその足で立てないほどです。
【余談ですがこむらは江戸時代に呼ばれていたようで、江戸時代中期以降にふくらはぎと呼ぶのが一般的となってしまったことから、ふくらはぎのことをこむらとは呼ばなくなっていったが、こむら返りという症状の名前だけがそのまま残って現在でも使われているわけです。】
こむら返りがおこる原因としてナトリウムやカルシウムといった電解質のバランスが崩れることです。
激しく汗をかいたり水分を大量に摂りすぎたりすることで、血液中の電解質のバランスが崩れます。
筋肉の調節に電解質は必要不可欠なので、電解質のバランスが崩れると筋肉の調節がおかしくなってしまうというわけです。
他にも血行不良が考えられます。長時間立ちっ放しの状態が続いたり、冷たい水の中に入ったときなどは血行が悪くなり、筋肉の弛緩調節が鈍くなってしまいます。
それが原因で筋肉の異常な収縮が始まって、こむら返りを起こしてしまうのです。
こむら返りがおきたときは応急措置を施す施さないで、その後の回復に大きな差が出ます。
適切な応急処置を即座に施せば施すほど回復は早く、運動を再開出来るのも早いでしょう。
まずは安静にし患部を冷やします。そして筋肉が異常に収縮しているわけですから、伸ばしてあげましょう。
伸ばすときは一気に無理矢理伸ばすと筋肉組織が損傷し、肉離れに発展してしまうこともあるため慎重に行って下さい。
伸ばし方は足の親指を持って(つま先でも可)、足を頭の方向へ近づけようとするとふくらはぎの部分が伸びます。反動は付けずに深く伸ばすようにすると効果的で、しばらくすると痛みが引いて緊張が解けるでしょう。
こむら返りを起こしたときに効くつぼをご紹介します。
承筋(しょうきん)と承間(しょうかん)承山(しょうざん)というつぼを押すことで、こむら返りはすぐに収まります。
承筋はふくらはぎ(腓腹筋)の一番盛り上がっている中心に位置しています。
承山は腓腹筋の盛り上がる手前の部分で膝の裏とかかとの中間ほどに位置しています。
承間は承筋と承山のちょうど間に位置しています。
この3つのつぼはこむら返りを起こしたあとに押すと、不思議とすぐに痛みが収まって回復します。
実際のこむら返りが起きている最中に、足を曲げこの3つのつぼを冷静に押すことは難しいかもしれませんが、応急処置のひとつとして覚えておいて損はないですし、ある程度痛みが引いた後に押しても問題ありません。ぜひ実践してください。
やっぱり一番いいのはこむら返りになってもならなくても治療、予防治療がいいです。